リフォーム前に確認したい電気容量|ブレーカーが落ちる原因と必要な電気工事を解説

リフォームをするとき、キッチンや浴室、壁紙などの内装ばかりに目が向きがちですが、忘れてはいけないのが「電気容量」です。
エアコンやIHクッキングヒーター、食洗機、衣類乾燥機など、新しい設備や家電を導入すると、これまでより多くの電気を使うことがあります。
その結果、
- リフォーム後にブレーカーが頻繁に落ちる
- エアコンを増設したら電気が足りない
- IHを導入したら他の家電と同時に使えない
- コンセントを増やしたのにブレーカーが落ちる
- リフォーム後に追加の電気工事が必要になった
といった問題が起こる可能性があります。
この記事では、リフォーム前に確認しておきたい電気容量や分電盤、電気配線について、必要な電気工事とあわせて分かりやすく解説します。
リフォームで電気容量の確認が必要なのはなぜ?
住宅では、契約している電気容量や屋内の電気設備によって、一度に使用できる電気の量が決まっています。
リフォームによって新しい設備を追加すると、当然ながら電気の使用量も増える可能性があります。
例えば、
- エアコン
- IHクッキングヒーター
- 食洗機
- 電子レンジ
- オーブンレンジ
- 衣類乾燥機
- 浴室乾燥機
- 電気自動車の充電器
などは、比較的大きな電力を使用する設備です。
リフォーム前には、「新しい設備を追加しても、現在の電気設備で対応できるか」を確認しておくことが大切です。
リフォームで電気容量を確認した方がいいケース
すべてのリフォームで大規模な電気工事が必要になるわけではありません。
しかし、次のような工事を予定している場合は、一度電気設備を確認することをおすすめします。
1. エアコンを増設する
「子ども部屋にもエアコンを付けたい」
「寝室に新しくエアコンを設置したい」
という場合、エアコンの設置場所だけでなく、電源の取り方や専用回路の有無を確認する必要があります。
既存のコンセントから電源を取れるとは限らず、専用回路の増設や配線工事が必要になる場合があります。
特に、古い住宅ではエアコンを設置することを前提としていない部屋もあるため、リフォーム前に確認しておきましょう。
2. IHクッキングヒーターに交換する
ガスコンロからIHクッキングヒーターへ変更するリフォームでは、電気工事が必要になるケースがあります。
IHは大きな電力を使用するため、既存の分電盤や配線が対応できるか確認が必要です。
キッチンのリフォームを検討しているなら、「IHを設置できるか?」だけでなく、「IHを安全に使える電気設備になっているか?」まで確認することが重要です。
3. 食洗機を新しく設置する
食洗機を後付けする場合も、設置場所だけでなく電源について確認しておきましょう。
キッチンでは、
- 食洗機
- 電子レンジ
- 炊飯器
- 電気ケトル
- オーブンレンジ
など、複数の電化製品を同時に使用することがあります。
コンセントが足りないからといって、延長コードやタコ足配線で対応するのではなく、必要に応じて専用回路やコンセントの増設を検討することが大切です。
4. 衣類乾燥機・浴室乾燥機を導入する
洗面所や浴室のリフォームでは、衣類乾燥機や浴室乾燥機を導入するケースがあります。
これらの設備を追加すると、既存の電気設備では対応できない可能性があります。
特に、「洗濯機+衣類乾燥機」のように電気を使用する設備が集中する場所では、回路の確認が重要です。
5. EV充電器を設置する
最近では、住宅のリフォームや外構工事とあわせて、電気自動車(EV)の充電設備を設置するケースも増えています。
EV充電器を設置する場合は、
- 現在の電気容量
- 分電盤の状態
- 配線ルート
- 設置場所
- EV充電器の仕様
などを確認する必要があります。
「EVを購入する予定がある」という場合は、リフォームのタイミングで電気設備について相談しておくと安心です。
「コンセントを増やせば大丈夫」は間違い?
リフォームでは、「コンセントが足りないから増設しよう」と考える人も多いでしょう。
もちろんコンセントの増設はできますが、コンセントの数を増やしただけで、家全体で使える電気容量が増えるわけではありません。
住宅の電気は、分電盤から複数の回路に分けて各部屋へ送られています。
そのため、コンセントを増やすことと電気容量を増やすことは別の問題です。
例えば、キッチンにコンセントを増設しても、電子レンジや電気ケトル、IHなどを同時に使用すれば、回路の容量を超えてブレーカーが落ちる可能性があります。
そのため、コンセントの増設をするときも、
「何を接続するのか」「どれくらいの電力を使うのか」
まで考えて電気工事を行うことが重要です。
リフォーム前に確認したい電気設備5つ
リフォームを始める前に、次のポイントを確認しておきましょう。
① 契約アンペア・契約容量
まずは現在の契約容量を確認します。契約容量が小さい場合、複数の電化製品を同時に使用すると容量を超えてブレーカーが落ちることがあります。
ただし、ブレーカーが落ちる原因は契約容量だけとは限らないため、電気設備全体を確認することが大切です。
② 分電盤
次に確認したいのが分電盤です。分電盤には、住宅内の各回路を保護するブレーカーなどが設置されています。
新しい設備を追加する場合、分電盤の状態や空き回路などを確認し、必要に応じて電気工事を行います。
③ コンセントの数と位置
リフォームは、コンセントの位置を見直す絶好のタイミングです。
例えば、
- ベッドの横
- キッチンカウンター
- ダイニング
- 洗面所
- 玄関
- テレビ周辺
- ワークスペース
など、生活スタイルに合わせて必要な場所を考えてみましょう。
「ここにもコンセントが欲しかった……」という後悔を防ぐためにも、家具や家電の配置まで考えて計画することが大切です。
④ 専用回路が必要な設備
エアコンやIH、食洗機など、設備によっては専用回路が必要になる場合があります。
新しい設備を設置する場合は、その設備にどのような電源が必要なのかを事前に確認しましょう。
⑤ リフォーム後に増える家電
最後に、リフォーム後の暮らしを想像してみましょう。
例えば、
「リフォームを機にエアコンを2台増やす」
「キッチンをIHにする」
「食洗機を導入する」
「衣類乾燥機を設置する」
など、今後増える家電をリストアップしておくと、必要な電気工事を検討しやすくなります。
ブレーカーが落ちる原因は「電気容量不足」だけではない
「ブレーカーが落ちる=契約アンペアが足りない」と思ってしまいがちですが、実際にはそれだけではありません。
特定の回路に電気を使う家電が集中している場合や、漏電などが原因になっている可能性もあります。
そのため、
「契約容量を上げれば解決する」
と自己判断するのはおすすめできません。
ブレーカーが頻繁に落ちる場合は、電気工事業者などに現在の電気設備を確認してもらいましょう。
リフォームと一緒に電気工事をするメリット
リフォームと電気工事を同じタイミングで検討することで、いくつかのメリットがあります。
工事をまとめやすい
壁や天井を開ける工事と電気配線工事を同時に行えば、後から改めて工事をする手間を減らせる場合があります。
コンセントの位置を見直せる
家具や家電の配置に合わせて、必要な場所へコンセントを増設できます。
新しい設備に対応しやすい
エアコン、IH、食洗機、乾燥機など、これから使いたい設備に合わせて電気設備を計画できます。
将来のことも考えられる
今すぐ使わない設備でも、
「将来EVを購入するかもしれない」
「子ども部屋にエアコンを付けるかもしれない」
など、将来の生活を考えて電気設備を計画しておくこともできます。
リフォーム前に「電気」もチェックしよう
リフォームというと、壁紙や床、キッチン、お風呂などの見た目に目が行きがちです。
しかし、快適な暮らしを支えているのが電気設備です。
特に、
- エアコンを増やす
- IHに変更する
- 食洗機を設置する
- 衣類乾燥機を導入する
- EV充電器を設置する
- コンセントを増設する
といった予定がある場合は、リフォーム前に電気容量や分電盤、配線などを確認しておきましょう。
せっかくリフォームしたのに、
「ブレーカーが落ちる」
「コンセントが足りない」
「追加で電気工事が必要になった」
ということにならないためにも、リフォームの計画段階で電気設備まで考えておくことが大切です。
電気容量や電気工事についてもご相談ください
「リフォームするけど、今の電気容量で足りる?」
「エアコンを増設したいけど大丈夫?」
「IHに変更したいけど電気工事は必要?」
「コンセントを増やしたい」
など、電気設備について分からないことがあれば、工事エキスパートへご相談ください。
リフォームの内容だけでなく、これからの暮らし方に合わせた電気設備も一緒に考えることで、より快適で使いやすい住まいをつくることができます。豊川・豊橋でリフォームを始める前に、ぜひ一度「電気」もチェックしてみてください。

